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zoom RSS Sn2のロコ,作るとすると…

<<   作成日時 : 2016/07/03 02:31   >>

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 メインの2フィートナローのロコは,次の5つのメーカーが製造したものに分けられる。
 1…Hinkley
 2…Portland
 3…H. K. Porter
 4…Baldwin
 5…Valcan
 
 1は,Sandy RiverのbPと2になった,元々はマサチューセッツのBillerica & Bedford向けに作られたキャブ・フォワード型のをはじめとし,他の鉄道にも納められているが,木造キャブの屋根がいわゆる“ダブル・カーヴ”のである。鋼製キャブのはない。この会社はわりと早い段階で事業を止めてしまったので,小型の0-4-4フォーニィだけである。
 2は,形態的にはヒンクリィのダブル・カーヴ屋根を踏襲したこともあって,見た目にはあまり違わないのだが,ヒンクリィのよりは大きなフォーニィを作っている。同社の最終製品ではないかと云われているBridgton & Saco RiverのbT(ポートランド唯一の2-4-4にして,メイン最初の2-4-4)だけがアーチ屋根であった。
 3は,3輌だけ,0-4-4がメインの地にやってきた。最初のはSandy RiverのbRで,これは「辯慶」「義経」の7100形に似たキャブを持ち第2動輪はフランジレスだったが,Wiscasset & Quebec(後のWiscasset, Waterville & Farmington)に譲渡されてからフランジ付になっている。同じW.W.& F.が新造で購入したbSは,キャブとテンダーが一体で覆われた鋼製キャブと云う,唯一無二のスタイルだったが,後に木製キャブと分離したテンダー(炭水庫)と云う,W.W.& F.独特の形態になっている。これとほぼ同じくスティーム・ドームはキャブ内にあってボイラー上にはサンド・ドームだけと云う,ほぼ同じクラスのがB.& S.R.のbS。ポーター製はSandy Riverではあまり好まれなかったようだが,他の2鉄道ではクルーからの評判がよかったと云う。
 4は,云うまでもなくアメリカ最大の機関車メーカーだから,Monsonを除く4鉄道に納めている。その多くがアウトサイド・フレーム機で,テンダー機はすべてボールドウィン製である。最初に納めた0-4-4がアウトサイド・フレームで,これがボールドウィンの評価を高め,その後に納入されたのは(S.R.& R.L.のbWとB.& S.R.のbU〈ともに2-4-4〉を除いて)みなアウトサイド・フレームだった。
 5は,Monsonに2輌きただけで,他にはない。鋼製キャブの小型で,これはEdavilleで使われ,今でも動態保存されている筈である。

 で,この中でどこがお気に入りかと云えば,5以外,と云うことになる。

 ヒンクリィは,Sn2の第一作(初の自作蒸機でもある)で作っているので,やるなら他のメーカーのにしたい。
 ずっと前から狙っていたのは,

 ポートランドでは先に述べたB.& S.R.のbT,インサイド・フレーム2-4-4。
 ポーターではSandy RiverのbRと,B.& S.R.のbS。
 ボールドウィンでは,S.R.& R.L.の前身,Phillips & RangeleyのbR,2-6-0テンダー機。それとアウトサイド・フレームの0-4-4(kennebec CentralのbP)。テンダー機ではW.W.& F.のbU(それも改造後のサザン式ヴァルヴギアの!)と,メイン2フターズ最後の新造機であるS.R.& R.L.の24にも色目を使っている。

 と云ったあたりだが,気分としては,まずは0-4-4からいきたい。
 古色蒼然としたポーター製Sandy RiverのbR(↓クリックで拡大)
画像
 か,ボールドウィン製kennebec CentralのbP(↓クリックで拡大)
画像
 である。
 この図は,ガゼットに連載していたディック・アンドリューズさんのコラム,Extra Narrow Gauge Junctionに載った,彼が描いたものである。ポーターの方は,前回書いたように動輪径がはっきりとしないのだが,この図では36インチで描いてある。
 ボールドウィンの図は,Franklin & MeganticのbQを描いているのだが,K.C.R.R.のbPと云っても差支えない姿である。
 F.& M.のは,オリジナルの写真を見ると,ランニング・ボードなし(それゆえキャブ前面は窓だけでドアもない)で,後に前面ドアとランニング・ボードが加えられているから,この図はその時代と云うことになる。K.C.R.R.のは,実は写真がほとんどなく,あるものもボケていたり,正面がちのばかりだった。これまで集めてきた本ではそれ以上を知れなかったのだが,ありがたいことに真横の写真が,それもかなり鮮明な写真が載っている本〈The Sandy River & Rangeley Lakes Railroad and Predecessors,Equipment Manufacturers and The Equipment,Volume 1〉が2007年に出た。それを見ると,ほぼこのスタイルである。
 図は,薪焚き機なのでテンダーには囲い,デカい煙突がついている。K.C.R.R.のは石炭焚きなので囲いはなく煙突も違い,そこに大きな外観上の違いがあるが,好みはK.C.R.R.の方。

 もう随分と前のことだが,アウトサイド・フレームの0-4-4を作るべく図を描いたことがある。当時のことだからK.C.R.R.のは判らないことばかりだったのでF.& M.のであるが,この図面を含む数多くの手描きプランは,一昨年の引っ越しの時に,もうメイン物はやらないと決めて全部捨ててしまった。まさか再開する機会があろうとは思ってなかったからだが,後悔はしていない。必要ならまた描けばいい。
 図を描いた当時(多分20年以上前)に,動輪の加工を始めてはいた。前回お目にかけたうちの,HOn3のK-27の動輪のバランスウェイトをこんな風にしたのである。(↓クリックで拡大)
画像
 左が元ので,右が加工後。この加工,結構大変で,この1軸の両側をやったところで息も絶え絶え…。
 駆動軸のをやらないと先に進めないんで,またヒーヒー云いながらやることになるわけだが,さて,息が持つかな?

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
この動輪のバランスウエイトの加工は大変だったでしょう。
旋盤に咥えて円弧の部分だけ手回しで反復して削る手もありますが...。
railtruck
2016/07/04 09:33
旋盤なしなので,バランスウェイトに「人」みたいな切込みを入れてカットしてから,ひたすらヤスリで削りました。
だからきちんと軸と同心円にはなってませんが,もうこれが限界です。ホントはもっと小さくしたいところなんですけどね。
Taddie
2016/07/04 22:09
Tadさん、ご無沙汰致しております。

そうですかぁ、Sn2のレイアウトは断念ですか…。残念ですねぇ。
こんな事を書くのもナンですが、レイアウトが前提でない車両作りをTadさんが我慢出来るとは思えないんですけど…。ナハハ。
レイアウトまで行かずとも。せめて写真撮影用の小規模の風景モノなんぞ如何ですか?

‥って、「お前のSnはどうなんだ?」の質問はなしってコトで………。

それはそれとして、Porterの古典的Forney、カッコイイです。
この手の”普通でない”Forneyに惹かれますねぇ。
Junior
2016/07/06 14:04
Junior,こちらこそすっかりのご無沙汰で…。

#8分岐,Rは最少でも800はないと,あの長い客車を牽いて走らせられないんで,レイアウトはあっさり諦めました。お立ち台は考えてますよ。

おの古典的ポーターですけど,前のオーヴァーハングがとんでもないんで,前に車輛をつなげるとなるとR1000でもどうか,と。
だからこれは作ったとしても直線オンリィじゃないですかね。
Taddie
2016/07/06 23:57

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