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zoom RSS Sn2のロコ,機種を決める。

<<   作成日時 : 2016/08/22 00:30  

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 「Sn2のロコ,作るとすると…」で,まず作るなら0-4-4フォーニィだと書き,ポーターかボールドウィンかのどちらかにしたいので,ディック・アンドリューズさん描くところの,ポーター製Sandy River R.R.のbRと,ボールドウィン製アウトサイド・フレーム機の図をお目にかけた。
 ポーターはこれ以外に2輌あって,そちらも魅力的なのだが,メイン2フターズ唯一と云っていい,いかにも古典的な雰囲気の図の方の魅力は抗し難く,やるならこれ,と云うことになる。
 ボールドウィンは,ほぼ同形と云っていい2輌しかアウトサイド・フレームの0-4-4はなく,その小振りな,まとまりのいい姿は素敵の一言。
 そこで実際に製作するにあたっての,両者の厄介な点を考えてみる。

 ポーターは,オープン・キャブなのでモーターが見えないように作るとなると,モーターのサイズと伝動機構がかなり限られ,見えるだけにキャブ内もそこそこ作らねばならない。シリンダーがポーター独特の傾いた(slanted)ヤツで,自作には頭を悩ませられる。
 ボールドウィンは,前に書いたように,使える外側クランク動輪のバランス・ウェイト(アメリカではcounterweight)の加工が何より大変で,これが一番のネック。

 どちらにして,そうそう簡単ではないのは,判っている寸法が極々わずかで,アンドリューズさんの図を参考に,手持ちの本の写真をアレコレ見ながら,使う動輪サイズも考慮に入れて設計図を描かなきゃならないこと。パーツは,どちらも自作が大半を占めるだろうが,ボールドウィンの方はドームやシリンダーあたりには市販のものが使えるのがありそう。このあたりを総合すると,両者で製作上の困難さはほぼ互角。
 結局,どっちを先にするかは作り手の気分次第,と云うワケだ。
 
 で,結論は,まずはポーター,にした。

 このロコの図は,前に紹介したアンドリューズさんのと,ピーター・バーニィさんが自書に載せた氏が描いたのがある。(↓クリックで拡大)
画像
 上が前に載せたアンドリューズさんので,下がバーニィさんのである。どちらも図を測ってみると,動輪径は36インチにしている。これは,或る本では38インチ,別の本では32インチとあるので,その間の数値だが,前に書いたように写真を測ってみたら,軸距からいくと33インチがよさそうである。
 このロコの寸法で判っていて,複数の本で数値が同じなのは,従輪径の18インチ(Sではφ7.14)と動輪軸距の4フィート6インチ(Sでは21.43125ミリ≒21.5),それと全軸距(第一動輪から後部従輪まで)の16フィート(Sでは76.2ミリ)だけである。ただこの図ではお二人とも18フィート(Sでは85.725ミリ)で描いてあり,何故その数値にしているのかは不明。
 かつて描いたことのあるフォーニィの図面は引っ越しの時に全部捨てたと書いたが,多分アメリカのモデラーからの依頼でスキャンして送ったファイルと思われるのが残っているのを見つけた。まったくモゥ,記憶の怪しさは年々増加の一途…。(↓クリックで拡大)
画像
 これは,覚えてないが,多分アンドリューズさんの図を参考に描いたんだと思う。全軸距は18フィートだし,ハンドレールの長さも似ている。
 でも,キャブの天地左右の比率とか,ドームが高すぎるとかは違うし,実物写真と比べても違うところが山ほどあるから,描き直さないといけない。
 特に全軸距を16フィートにする(2フィート減だから88.888...%にする)とどうなるか。上まわりの大きさも少し縮めるとか,全体のバランスを写真を参考に直さないといけない。

 その,参考にする実物写真としては,ポーターの公式写真がひとつ。(↓クリックで拡大)
画像
 これにはクロスヘッドの動きで作動させるポンプがついていて,おそらくこのままでSandy River R.R.に入ったと思われるが,これがついた姿で使われている写真がなく,かなり早い時期に取り外されたと推測できる。
 それと,これを見ていて気がついたのが(今まで気にしていなかったのがバレバレ…),テンダーの水タンクは,上から見てU型になってるんじゃなくて,平置きの角型で,サイドがずっと上まで立っていること。元々が薪焚きとして製造したから,水タンクの上に薪を載せるスタイルだったと云うのがこれで判る。
 そのため,サイドの水タンク上面の位置にリヴェットが並んでいる。このリヴェットからでも水タンクの形態は判断できるわけだし,しなけりゃいけなかった。ウーム,情けなし。
 で,疑問が一つ。テンダーのフレアの上に顔をのぞかせている工具箱はどうなっているのか? 水タンクの上に載せてあるとしたら,よくあるのに比べて随分と高い(深い)ので,使いにくい気がする。他にこう云うのがあるのは知らない。
 
 そして,先人お二人の図面描きに大いに参考になっただろうと思うのが,最も真横に近い位置から撮影されたこちら。(↓クリックで拡大)
画像
 新たに図を描くには,この写真を測って各部の寸法比率を割り出すことにする。これはSandy River R.R.時代の写真で,まだ薪焚き時代。第二動輪は製造時から変わらずのフランジレス(これって和製英語? 向こうの本じゃ“blind”)だが,Wiscasset & Quebecはこれを買ってすぐにフランジ付にしている。W&Qは石炭焚きだったので,Sandy River R.R.は譲渡に際してフィリップスの工場でそれ用に改造してから出荷してるのだが,燃料が薪と石炭とで外観上にどういう差異が出るんだろうか? 出荷時の写真とこの写真を見比べてもよく判らない。
 それと,この写真ではオリジナルの大きな角型ヘッド・ライトがアーク・ライトになっていて,模型にするのが厄介な形の台座の上,ライトの後に四角い箱状のアセチレン発生器がついている。ただ,これもW&Qへの出荷時にはオイルのに戻っている。W&Qの希望だったんだろう。
 当社で描いた図はこれを参考に,キャブ屋根とテンダーのフレアを木板でつないである。ついでに,屋根後部には丸めたカーテンを描いてあるが,これは単なる想像の産物で,実物にはこんなもの,ない。
 動輪のクランク半径(crankpin throw)は7インチ(Sでは2.778...ミリ)だが,使う予定のφ13動輪は3ミリ。図はこれで描くことにする。

 次回は,新たに描いた図を中心に話を進める予定。

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