紙とゲージ
紙のサイズで馴染み深いものにはA判とB判がある。
A判(A列)はドイツの工業規格に準拠したもので,縦横比が1:√2,面積が1㎡になるものを「A0」としている。B判(B列)は日本の江戸時代の公用紙である美濃紙を元に定めた美濃判に由来するもので,縦横比はこれもまた1:√2だが,面積はA判の150%,1.5㎡になるものを「B0」としている。これを縦の半分で切るか折るかしても比率は変らず,A1→A2→A3→A4…,B1→B2→B3→B4…となるのは御案内の通りで,良く考えられていると感心する。
A:B=1:1.5(150%),A:Bの1サイズ下=1:0.75(75%)で,A判が多くの国で使われていてメジャー,B判はマイナーと云ってもよさそうである。そしてこの関係が鉄道模型のゲージにも当て嵌まるのが,これまた面白い。
鉄道模型のゲージは半裁の歴史~大きなゲージから次々に半分サイズになってきている~をたどっている。正確に真半分ばかりではないが,ほぼそうだと云ってよい。そして,それぞれに対し150%もしくは75%の関係にあるゲージもまた存在する。A列とB列があるというワケ。
《A列》
#4…5吋(127ミリ)
#2…2-1/2吋(63.5ミリ≒64ミリ)
O…1-1/4吋(31.75ミリ≒32ミリ)
HO…16.5ミリ
N…9ミリ
《B列》
#3…3-1/2吋(88.9ミリ≒89ミリ)
#1…1-3/4吋(44.45ミリ≒45ミリ)
S…7/8吋(22.225ミリ≒22.2ミリ)
TT…12ミリ
Z…6.5ミリ
#4:#3や#2:#1,そしてO:Sは,正確には1:0.75ではない。75%なら#3は3-3/4吋に,#1は1-7/8吋に,Sは15/16吋になるところを,それぞれ70%の3-1/2吋,1-3/4吋,7/8吋にしているが,ほぼ近い割合と云える。この吋サイズのゲージの方は,A・B列共に正確に1/2になっている。
そして,A列のO・HO・Nが採用する人の多いメジャーなゲージで,B列のS・TT・Zは採用者が少ないマイナーという関係も紙とよく似ている。
それと,#4~Sゲージまでは吋であるのに対し,HO以下がミリになっている変化もまた面白い。何故HOからメートル法のミリになったかについては浅学にして知らないが,メートル法が定着してきたことと関係があるのかも知れない。最初の頃はOの半分の5/8吋(15.875ミリ≒16ミリ)という話もあったようだが,16.5ミリで定着し,HO以降に誕生したゲージは,Sを除いてミリである。
Sが吋ゲージになっているのは,これがアメリカ生まれだったからだろうと思う。アメリカもメートル条約(1875年)の原加盟国で法律上はメートル法なのだが,未だにヤード・ポンド系列の単位(イギリスのヤード・ポンド法=Imperial Unitとはやや異なる“習慣的単位”=Customary Unitと呼ばれるもの)が実生活では広く使われているのだから。
ここではゲージについてだけ書いている。縮尺に触れていないのは,鉄道模型のゲージはまず軌間の共通化が図られた“軌間優先”で,縮尺が軌間から導き出された数値だからである。
A判(A列)はドイツの工業規格に準拠したもので,縦横比が1:√2,面積が1㎡になるものを「A0」としている。B判(B列)は日本の江戸時代の公用紙である美濃紙を元に定めた美濃判に由来するもので,縦横比はこれもまた1:√2だが,面積はA判の150%,1.5㎡になるものを「B0」としている。これを縦の半分で切るか折るかしても比率は変らず,A1→A2→A3→A4…,B1→B2→B3→B4…となるのは御案内の通りで,良く考えられていると感心する。
A:B=1:1.5(150%),A:Bの1サイズ下=1:0.75(75%)で,A判が多くの国で使われていてメジャー,B判はマイナーと云ってもよさそうである。そしてこの関係が鉄道模型のゲージにも当て嵌まるのが,これまた面白い。
鉄道模型のゲージは半裁の歴史~大きなゲージから次々に半分サイズになってきている~をたどっている。正確に真半分ばかりではないが,ほぼそうだと云ってよい。そして,それぞれに対し150%もしくは75%の関係にあるゲージもまた存在する。A列とB列があるというワケ。
《A列》
#4…5吋(127ミリ)
#2…2-1/2吋(63.5ミリ≒64ミリ)
O…1-1/4吋(31.75ミリ≒32ミリ)
HO…16.5ミリ
N…9ミリ
《B列》
#3…3-1/2吋(88.9ミリ≒89ミリ)
#1…1-3/4吋(44.45ミリ≒45ミリ)
S…7/8吋(22.225ミリ≒22.2ミリ)
TT…12ミリ
Z…6.5ミリ
#4:#3や#2:#1,そしてO:Sは,正確には1:0.75ではない。75%なら#3は3-3/4吋に,#1は1-7/8吋に,Sは15/16吋になるところを,それぞれ70%の3-1/2吋,1-3/4吋,7/8吋にしているが,ほぼ近い割合と云える。この吋サイズのゲージの方は,A・B列共に正確に1/2になっている。
そして,A列のO・HO・Nが採用する人の多いメジャーなゲージで,B列のS・TT・Zは採用者が少ないマイナーという関係も紙とよく似ている。
それと,#4~Sゲージまでは吋であるのに対し,HO以下がミリになっている変化もまた面白い。何故HOからメートル法のミリになったかについては浅学にして知らないが,メートル法が定着してきたことと関係があるのかも知れない。最初の頃はOの半分の5/8吋(15.875ミリ≒16ミリ)という話もあったようだが,16.5ミリで定着し,HO以降に誕生したゲージは,Sを除いてミリである。
Sが吋ゲージになっているのは,これがアメリカ生まれだったからだろうと思う。アメリカもメートル条約(1875年)の原加盟国で法律上はメートル法なのだが,未だにヤード・ポンド系列の単位(イギリスのヤード・ポンド法=Imperial Unitとはやや異なる“習慣的単位”=Customary Unitと呼ばれるもの)が実生活では広く使われているのだから。
ここではゲージについてだけ書いている。縮尺に触れていないのは,鉄道模型のゲージはまず軌間の共通化が図られた“軌間優先”で,縮尺が軌間から導き出された数値だからである。
この記事へのコメント
例えば、16.5mmってゲージを測る時はメジャーじゃなくて所謂ゲージを使って測ってるのでしょうから、これが16.5mmという数字の幅であるとは感じてないかも?
漠然と「HOの線路の幅」という感覚かも知れませんね。
日本のモデラーがが5/32吋って云われてもパッと想像できないのと一緒かな。
HOのゲージにしたって,測る必要はまずないし,線路をハンドレイドする時でも,仰るようにNMRAのゲージがあればいいんですからね。
HOにしてもNにしても,軌間がいくつかを知らなくでもレイアウトは作れるし,走らせて遊べちゃうんだから,いい世の中だと云うべきでしょうか。